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腎不全の原因と症状、看護で注意するポイントは?

腎不全の原因と症状、看護で注意するポイントは?

腎臓の働きが低下する腎不全の原因や症状、 看護の目的やポイントを理解しましょう。

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腎不全には急性腎不全と慢性腎不全があります。
それぞれの原因や症状について知り、
腎不全で必要な看護の目的やポイントを理解しておきましょう。

急性腎不全と慢性腎不全とは?

腎不全とは、腎機能の低下により
体の中の老廃物排出がうまくいかず、
体液の恒常性を保つことができなくなる状態です。

腎不全には、急性腎不全と慢性腎不全があります。

急性腎不全

腎前性と腎性、腎後性の腎不全に分けられます。

・腎前性
 出血や下痢、嘔吐などによる体液量の減少、
 心機能の低下などによる循環障害が原因で
 急激な腎血流量の減少が起こり、腎機能が低下します。

・腎性
 腎臓自体に問題がある腎不全です。
 急性糸球体腎炎、急性尿細管壊死、慢性腎盂腎炎、
 薬剤などによる急性間質性腎炎などがあります。

・腎後性
 尿管閉塞や結石、前立腺肥大などによる尿排泄障害によって起こります。

慢性腎不全

徐々に腎臓の機能が低下していきます。
糖尿病の合併症として起こる糖尿病性腎症や、
慢性糸球体腎炎などが原因となって起こる場合が多いです。

知っておきたい腎不全の症状

急性腎不全の症状

急激に尿量が減少し、浮腫や高血圧が現れます。
嘔吐や高血圧、全身倦怠感、頭痛などの症状がみられることもあります。
これは、尿が減少することで体に不要な老廃物の排泄ができず、
クレアチニンなどの窒素化合物や電解質、水分が体内に蓄積するためです。

症状が進むと尿毒症を起こし、
けいれんや意識障害などの症状が現れることもあります。

慢性腎不全の症状

慢性腎不全は徐々に腎臓機能が低下します。
急性腎不全と同様に浮腫や高血圧、高窒素血症などがみられますが、
初期には自覚症状はほとんどありません。

症状や腎機能の状態により、
1期~4期までの4つの段階に分けられます。
第1期~2期では多尿、第3期では尿量が減少し、
第4期は欠尿となり尿毒症状がみられます。

腎不全の看護におけるポイント

急性腎不全と慢性腎不全では、治療や介護の目的が異なります。
急性腎不全では、尿量減少の原因を排除し、
体液のバランスを整える治療などを行います。
早期発見で悪化を防ぎ、腎機能の回復が期待できる場合もあります。

一方、慢性腎不全の看護では、
症状が進行して人工透析になるのを防ぐ、遅らせることを目的に、
塩分や水分の摂取制限、安静、食事内容の工夫など
生活における指導を行わなくてはなりません。

人工透析が必要になった患者さんに対しては、
生活が変化することによる負担や
透析を受け入れるための精神的ダメージに対する
サポートなども求められます。

看護の現場では、腎機能悪化の症状がないか、
体重や血液検査値の変化、尿量、バイタルサイン、浮腫の有無、
皮膚の状態の変化などに気をつけて観察を行いましょう。
回復の可能性がある急性腎不全とは異なり、
慢性腎不全では悪化をできるだけ防ぐことが目的になります。
看護のポイントを押さえて患者さんの状態を把握し、
生活指導なども行えるようにしておきましょう。
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