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新連載。「ありがとう。看護師と患者の物語」

新連載。「ありがとう。看護師と患者の物語」

新連載として、全ての実話の物語「ありがとう。看護師と患者の物語」を連載します。看護師の仕事は辛いこともあればやっててよかったなと思う出来事もありますよね。今連載では看護師を続けてよかったと思えるエピソードをご紹介していきますので、ぜひご覧ください。

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新連載。「ありがとう。看護師と患者の物語」

6歳の女の子とピンクのうさぎの人形「ぷりんちゃん」の物語

"私が泌尿器科に勤めていた時です。その泌尿器は小児科もしており、定期的に子供ちゃんの入院・手術がありました。

ある日6歳の女の子が緊急入院しました。
病名は『腎嚢胞』
その名の通り腎臓に嚢胞ができる病気です。
腎嚢胞のため、熱が出て入院となりました。

検査の結果、片方の腎臓は機能しておらず、摘出した方が良いとの診断でした。
小さな身体で、大きな手術に耐え、点滴の入れ替えも泣かずに頑張っていました。

おしっこの管もはいっており、動くたびに痛いのですが、
「大丈夫!よくならないといけないもんね!」と頑張ってくれていました。

その子はいつも白いウサギの人形を持っており、片時も話すことはありませんでした。
そのウサギの名前は「ぷりんちゃん」といいました。
私は子供がいたため、小児の子が入院すると担当していました。

最初はあまり話さなかったのですが、次第に慣れてきたのか、たくさんお話しするようになりました。ぷりんちゃんの話になった時に、ぷりんちゃんはいつも出張でいないパパが買ってくれたものと教えてくれました。実際父親は海外に出張のため、入院中面会はありませんでした。

その子は術後熱が出たりしたため、術後1ヶ月くらい退院できませんでしたりその間たくさん話ししてとても仲良くなりました。

退院の日、女の子は泣きながら「看護師さんありがとう!また絶対に会いにくるからね!」と手作りの首飾りをくれました。

それから1週間後、退院後初めての外来の日、私に会いに病棟に来てくれました。
その時にピンクのウサギの人形を持っていました。

私が「白のウサギのぷりんちゃんは?」と聞くと女の子は「今日は、看護師さんにぷりんちゃんのお友達の人形をあげようともってきました!」とピンクのウサギを私に渡してくれました。お父さんに頼んで色違いを買って貰ったそうです。

患者さんから物を貰ってはいけないのですが、女の子のご両親が病棟の師長に話をしてくださり、今回だけは許しますとのことで、ピンクのウサギの人形をもらいました。
女の子が「この子もぷりんちゃんやからね!同じぷりんちゃん!」と命名してくれました。
ピンクのウサギのぷりんちゃんは、5年経った今でも私の宝物です。"
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