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彼女と結婚を考えていた矢先に大やけど・・・『幻滅されるかと思ったら逆にプロポーズされちゃいました』

彼女と結婚を考えていた矢先に大やけど・・・『幻滅されるかと思ったら逆にプロポーズされちゃいました』

『看護師と患者と涙』67話。ある日、全身に火傷を負った重症患者さんが運ばれてきました。彼女さんが面会に来ても拒否し続けていた患者さんでしたが・・・

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看護師と患者と涙
ある日、救急に大やけどをおった島田さんという20代の男性が搬送されてくると連絡がありました。運ばれてきた男性は重症でしたが、なんとか一命を取りとめました。火傷の部位としては、背中が一番ひどく顔や腕にも熱傷があり、おそらく瘢痕ケロイドを残す可能性がありそうでした。
「みなさん、ほんまにありがとうございました。俺、こんなん初めてっすわ…」

私「いや久々にこんなきつい火傷をした人を見ましたよ(笑)でも一旦落ち着いたけど、これからも道のりも頑張ってくださいね!」傷は治るのに非常に時間がかかり、島田さんはこれから長い入院生活が続きそうでした。
すぐに家族様が来られ、その中にひとり若い女性がおられました。
しかし、島田さんは「ちょっと待って!入らんといて!」と女性には病室の外で待ってもらうように言いました。
「看護師さん…ほんまに申し訳ないんすけど、表にいる女の人に『今日は家族だけの面会』って言ってもらえませんか?」
私「いいですけど、帰ってもらうかたちでいいんですか?」

島田さん「『また連絡する』って伝えてもらって…お願いします。」


私は島田さんの言うように女性に伝えて、帰ってもらいましたがその女性の顔はとても不安そうだったので
「一命はとりとめていますし、話せるぐらいですよ」とだけ伝えておきました。
「すんません、助かりました。実は彼女で、結構精神的に弱くってきっと俺の顔とか見たらショックうけるんじゃないかと思って。顔もそこそも火傷してるし、これきっと痕が残りますよね?」

私「そうだったんですね。不安そうな顔をしておられたので、一命はとりとめたことと喋れることは伝えておきましたよ。」

彼女さんは洗濯ものや荷物、差し入れなどをもって通いますが島田さんは「顔を見られたくない」の一心で入室を断り続けました。

そしてあるとき彼女さんから聞かれました。

彼女「彼はどれぐらい元気ですか?」

私「火傷はまだ治療は必要ですし、点滴も必要ですが話せるぐらいですね。」

彼女「そうですか…わかりました。」


そう言って彼女は強い足取りで島田さんの病室へ向かっていきました。
そしてノックもせずに入っていきました。私たちはどうなるのかとハラハラしていましたが、30分ほどして彼女が出てきました。

夕方のVS測定に行くと島田さんはとてもご機嫌で話始めました。

島田さん「あ、もう彼女は入ってもOKでお願いします。実は…顔を見て幻滅されたくなかったんですよ。実は結婚の話も出てたぐらいで。でも、今日彼女に『いつになったら会ってくれるのよ!さっさと治して、婚姻届け出しに行くよ!』と言われて。精神的に弱るかと思ってたら、逆に強くプロポーズされちゃいました(笑)」
私はそれを聞いて本当によかったなと思いました。島田さんの元気そうな表情や彼女さんのほっとした顔を見て、このふたりはきっとうまくやっていけると感じました。相手を大切に思う気持ちは、人を元気をつくる源になり、生きる糧になると実感しました。
私もなんだかふたりから元気をもらってしまいました。

【感動する実話】祖父のエンゼルケア「おじいちゃん、ごめんね」

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