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ナースキャップの実態を徹底紹介!

ナースキャップの実態を徹底紹介!

看護師のイメージに直結するナースキャップ。そもそもナースキャップとは何なのか?なぜ看護師はナースキャップをするのか?なぜ最近見かけないのか?など、ナースキャップ誕生の歴史、意味と役割、最近の現状について説明していきたいと思います。

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そもそもナースキャップとは?

看護師と聞いてイメージするアイテムの一つとしてナースキャップというものがありますが、あの看護師が身に着けているナースキャップとは一体何であり、どういった理由があり看護師の皆さんは身に着けているのでしょうか?

まずはナースキャップが生まれた歴史と身に着ける理由を紐解いてみたいと思います。

ナースキャップを付ける理由

まずはナースキャップの歴史について説明します。

ナースキャップとは、元々修道女が身に着けていたベールが原型になっていると言われています。かの看護の母であるナイチンゲールも、よく目にする写真ではベールのようなものを身に着けていますね。

あのベールが、看護師が動きやすくするために変化し、皆さんのよく知るナースキャップの形に変化していったと言われています。ナースキャップを初めて身に着けるのはおそらく学生の頃でしょうか?

看護学生の頃、戴帽式というものがありませんでしたか?
看護学生がナースキャップをかぶり、ナイチンゲールの像が灯すろうそくから火を受け取る儀式のようなものですが、私は当時、当然ながら戴帽式の意味すら理解していませんでした。

あの戴帽式にも、ナースキャップについての歴史があるようです。現在では、今から看護実習に臨む学生に対し、看護師になる意識を高め、医療現場で働くという責任を感じてもらう目的で行っていますが、元々はキリスト教である修道女が神に仕え奉仕することを誓う献身式が原型であると言われています。

そのためナースキャップというのは清潔や清楚の象徴であり、ろうそくからの灯りは献身を表しています。

ただの看護師の象徴としか思っていませんでしたが、調べてみると深い意味があるのですね。

最近ナースキャップを見かけないのはなぜ?

ナースキャップ誕生の歴史について先ほど述べました。そしてナースキャップには、「清潔、清楚」といった大事な意味があることも分かりました。

そんな大事な看護師の象徴であるナースキャップですが、最近見かけないですよね?たまに見かけることもありますが、最近ではナースキャップを身に着けている病院を見かけることのほうが少ないように感じます。

そればかりか医療ドラマや映画でも、ナースキャップは見かけなくなりました。
最近の看護師は清潔、清楚の精神を忘れてしまったのか?決してそういう訳ではないのです。

次はナースキャップを見かけなくなった理由について説明していきます。

看護業務中にナースキャップが落ちたり、落ちそうになって困ることがある

ナースキャップを見かけなくなった理由の一つとして、業務をこなしていく上での不便さが挙がります。

元々ナースキャップというものは看護師の象徴として身に着けるものであり、ナースキャップの性能上、そこまで大きな役割はありません。

女性看護師が髪を束ねることができるわけでもなく、簡易的なピンで髪に留めるだけなのです。

看護師の仕事は多忙であり、患者の移動や清拭などの力仕事やデスクワーク、点滴作成など様々です。

そのため、ナースキャップがすぐに落ちたり、ずれてしまうということが起きやすいのです。一度廊下などにナースキャップが落ちてしまった場合、それはもう「不衛生」なものとして扱わなければなりません。

また、新たなナースキャップをとりに行き、身に着けるといった作業が大変ですね。

作業中にナースキャップが患者や備品にぶつかって危険である

ナースキャップを見かけなくなった理由の二つ目として、危機管理上の問題があります。

先程も言いましたが、普段多忙である看護師がナースキャップをしていることで、仕事をしている上で動きづらいという点があります。

看護師は常に動いているため、ナースキャップが患者の備品や点滴スタンドに引っかかり、破損や事故になるという状況になりかねません。

入院の際に貴重品はあまり持って来ないようにとなっていますが、もしも患者の大事なものを破損した場合、弁償や訴訟などになりかねないですし、点滴スタンドなどの医療機器に引っかかり、なんらかの事故を起こしてしまうリスクが否定できません。

以上のことでインシデントを起こすよりも危機管理上、ナースキャップを身に着けないほうが安全だということになりました。

キャップに細菌や埃が付き不衛生になりやすい

ナースキャップを見かけなくなった大きな理由の三つ目として、衛生管理上の問題があります。

病院というのは非常に衛生管理に対し厳しい施設であり、ナースキャップそのものが埃や細菌を持ち運び、感染を引き起こす媒介になりかねない、つまり不衛生だということで廃止になったという理由があります。

先程述べたように女性が髪の毛を束ねる性能がある訳でもなく、看護師の象徴としてだけなら、感染のリスクと天秤にかけた場合に感染のリスクを一つでもなくした方が病院としては得策ということではないでしょうか。

しかし歴史上「清潔、清楚」の象徴であったナースキャップが、まさか衛生管理上、感染のリスクに引っかかるとはナイチンゲールもびっくりでしょうね。

ナースキャップに対する様々な議論

先程も述べたように、全国的にナースキャップはなくなりつつあります。そんな中で看護師のナースキャップに対する賛成意見と反対意見をまとめてみました。

賛成派

・ナースキャップに憧れて看護師になったため、ナースキャップに対する愛着がある

・病院内は様々な職種の方がいるので、ナースキャップがあると職種が一目でわかる

・ナースキャップを身に着けることでヘアースタイルのセットが楽である。髪の毛も不衛生で
 あり、ナースキャップと変わらないのではないか?

・看護学生時代の戴帽式のあの感動が忘れられないから
 などといった意見が確認できました。

反対派

・すぐ汗をかいて頭が蒸れるので、不衛生であるためつけない方がいい

・購入費やクリーニング費がもったいないのでそれならば給料を増やしてほしい

・患者や備品に当たることがあり危険であるため

・男性看護師も増えているため、着けないことで統一したほうがよい
 などといった意見が確認できました。

時代の変化とともに変わる価値観

私が幼少期の頃と、看護師として就職してから現在に至るまで、時代の流れとともに看護師の価値観も変化していますね。

私が小さな頃病院へ行くと、看護師の服装といえばナースキャップとスカートのナース服、サンダルが主流でした。

現在の看護師の服装は幅が広く、スカートは勿論、パンツスタイルやスクラブといったものが存在していますね。

履物もサンダルもあればスニーカーも存在しますし、病院や施設によってそのスタイルは様々です。

一昔前には看護師はこの服装という固定観念があったのでしょうが、現在はその枠にとらわれず、尚且つ動きやすさを重視したような格好になっていますね。

看護師ができる仕事の範囲も時代とともに広がってきていますし、仕事内容もハードもなっていますからね。また、時代の流れとともに増えてきているのが男性看護師です。

男性看護師の存在も、男女間の看護師の服装の統一につながり、看護師の服装に対する固定概念を壊す役割として、働いたのかもしれませんね。

現役看護師の回答

自己紹介 k.oさん(30代女性)

大学の看護学部を卒業後、都内の大学病院に就職しました。
5年間病棟で勤務し、現在は救急外来で働いています。

ナースキャップに憧れがあったので少し残念に思います

私もナースキャップに憧れていましたが、現場で実際に被ったことは一度もありません。
学生の頃の戴帽式で一度被ったきりです。
少し残念な気もするのですが、今の仕事中の活動量を考えるとナースキャップは確かに邪魔になります。
ピンでとめるだけなので確実にどこかへ飛んで行ってしまうでしょうし、不衛生なだけでなく事故のもとにもなります。

ナースキャップは看護師の象徴ではありますが、実用的ではなかったのだと思います。
ナースキャップがなくなったことは残念ではありますが、男性看護師も増えてきていますから仕方のないことなのでしょうね。
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