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野球が大好きな少年を襲った突然の悲劇・・・『こんな体になるなら死んだほうがマシだ!』

野球が大好きな少年を襲った突然の悲劇・・・『こんな体になるなら死んだほうがマシだ!』

『泣かないで、お別れまでは笑顔で』。14話。野球が大好きで大学のスポーツ推薦も決まっていた樹くん。しかし、通学中の事故で彼の人生は一変してしまったのです・・・

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泣かないで、お別れまでは笑顔で
自転車で通学中に交通事故にあい、脊椎損傷でICUに入院していた高校性の樹くん。樹くんは野球部員であり、大学野球部のスポーツ推薦も決まっていました。しかし、樹くんは頸椎に損傷を受けたため、野球はもちろん日常生活を一人で送ることが難し
い体になってしまいました。
入院後、樹くんはしばらく人工呼吸器につながっていたため、病気の告知は挿管チューブを抜いて、状態が落ち着いてからすることになっていました。
人工呼吸器管理中、鎮痛剤を使用していたのですが、樹くんはぼんやりと意識がありました。
辛いよね。もうすぐ口の管抜けるからね。「が ん ば る」
そして、後日、無事挿管チューブを抜くことができ、状態が落ち着いてきたので、いよいよ告知をすることに。
告知をする前日。「親から、明日先生から話があるって言われたんだけど、何の話だろう。知ってる?」「何の話だろうね...。」「俺、何を言われるのか、なんとなく分かる。」「...。そう。」
「だって、手も足も思うように動かせないし。ドラマとか、漫画でもよくあるやつ。事故した後、動けなくなる人。俺もそうなるのかな。嫌だなー」
私は何も言うことができませんでしたが。「明日先生から詳しく聞こうね。」とだけ伝えました。
そして、翌日。樹くんの担当医師から、病状の告知がありました。
「樹くん。今日は大切な話がある。樹くんは交通事故にあって、脊椎というところに傷ができたんだ。だから...」「先生、もういい。もう何も言わないで。お願い。」
「ちくしょう!どうして、俺なの?まだまだ野球したいのに!これからもずっと野球したかったのに!こんな体になるなら死んだほうがマシだ!」
いつも明るく、元気だった樹くんですが、ずっと我慢していたのでしょう。まだ高校生で、野球が大好きな樹くんにとって、脊椎損傷で自由に体が動かせないことが、どんなに辛いことか。
そんな樹くんの姿を見て、私は涙を止めることができませんでした。隣では、医師の方すらも泣いていました。
後日、樹くんはICUから一般病棟へ移動となりました。その数週間後、樹くんは車椅子に乗ってICUにやってきました。
「看護師さん。俺、車椅子に乗れるようになったよ。まだ、一人では何もできないけどね。」
「よかったね!リハビリは辛くて、大変だろうけど、樹くんならきっと乗り越えられるよ。頑張りすぎず、マイペースにね。」
「うん。頑張る!俺、また野球やるよ。前みたいにはできないけど、将来、絶対に野球に関わる仕事についてみせる!」
「入院したばかりの辛い時に、話聞いてくれたり、看病してくれてありがとう。それと、体がもう動かせないって先生から話があった時も、一緒に泣いてくれてありがとう。」
樹くんに何も言えず、何もできなかった私ですが、樹くんの言葉と、笑顔を見て、患者さんの辛い状況を変えてあげることはできないけど、その気持ちを理解して、寄り添ってあげることが大切なんだ、そう改めて気づかされました。

【漫画】看護師の夜勤明けにありがちな事5選【マンガ動画】

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