infy [インフィ]

『またいつか、大好きなドライブがしたい』しかし、患者さんの願いは叶わぬまま・・・

『またいつか、大好きなドライブがしたい』しかし、患者さんの願いは叶わぬまま・・・

ほろりと泣ける看護師の話 25話。大腸癌末期の患者さんを受け持った時のお話です。当時2年目だった私は、看護師として患者さんに何ができたのか、何が正しかったのか今でもわかりません・・・

| 3,793views
お気に入り追加 0
ほろりと泣ける看護師の話〜いつまでも忘れない〜
私が看護師2年目の時大腸癌末期の女性を受け持っていました。沢田さんは病気の所為で体力も落ち全身に浮腫がありご自身で動くことはできません。
ある日のこと「おはようございます。沢田さん」「今日は天気がいいですね」「ほんとね」「過ごしやすい感じ」「こんな日はドライブがいいわ」
「そうですね」なんの変哲もない会話 しかし 少しですが沢田さんの顔は曇りを見せ・・・「私ね。好きなの・・・」
「車を運転するのがすjきで、よくドライブに行ってたの」「気持ちいいし」「色々なところに行けるじゃない」「この部屋にも家族が気を使って色々景色の写真を貼ってくれたの」
「
今」「浮腫でこんな足だし動けないけど」「また」「運転したいわ」
「・・・できるかな」私はその時上手く返事ができず「綺麗な写真ですね」そう返す事しかできませんでした 沢田さんは私の返事を気にする事なく外をじっと眺めていました。
その後談笑し検温も済み退出する際 「看護師さんありがとう話せてよかった」
「はい」「私も」何気ない看護師と患者のやり取り私は看護師として何ができたのか正しく答えられていたのか今でもわかりません。
その後沢田さんはお亡くなりになられました。あの日、あの時、私との会話が沢田さんの心の不安や寂しさを軽減できていたらいいと・・・
沢田さんが見つめられていた空を見上げるたび沢田さんの優しく朗らかな笑顔を思い出しそう願うのです。

【お知らせ】新連載がスタートします!

新連載!「心が叫びたがってんだ!グチナース」はあなたのグチを漫画にします!グチ吐き出し口はこちら←もう限界あなたのグチを聞かせてください! infy

イラストレーター紹介

イラストレーター、似顔絵屋などをしているアクティブクリエイターの一花八華です。三人の子どもがいます。こどもが体調を崩したり、怪我をした際など、看護師さんの優しい対応にいつも助けていただきました。

今回の連載では、看護師さんの体験された実話を基に漫画にさせていただいています。
看護師さんがクスッと笑えたり、ほっこりじんわり心が癒されるようなお話をお届けできればと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
17 件

関連するまとめ

いつまでも生き続ける患者さんの想い・・・『木村さんが俺で練習して、立派な看護師さんになってくれたら嬉しいんだ』

いつまでも生き続ける患者さんの想い・・・『木村さんが俺で練習して、立派な看護師さんになってくれたら嬉しいんだ』

| 10,253views
どんなに強く当たられても、諦めずきちんと向き合うことの大切さ教えてくれた患者さん・・・『今まで無愛想でごめん。ありがとう直接言えなくてごめんなさい』

どんなに強く当たられても、諦めずきちんと向き合うことの大切さ教えてくれた患者さん・・・『今まで無愛想でごめん。ありがとう直接言えなくてごめんなさい』

| 25,636views
奇跡は起こるものじゃない起こすもの。『絶対に諦めない。ママになり、子供を愛することを』

奇跡は起こるものじゃない起こすもの。『絶対に諦めない。ママになり、子供を愛することを』

| 11,563views
多系統萎縮症のお母さんからのメッセージに涙『り ゅ う と あ い た い』

多系統萎縮症のお母さんからのメッセージに涙『り ゅ う と あ い た い』

| 9,667views
『俺・・言いたかった・・治るぞって、奇跡起こして母ちゃんにそう言いたかったのに・・・』

『俺・・言いたかった・・治るぞって、奇跡起こして母ちゃんにそう言いたかったのに・・・』

| 7,440views

このまとめのキーワード