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エンゼルケアが日本で大切にされている理由とは

エンゼルケアが日本で大切にされている理由とは

日本でエンゼルケアを大切にしている理由やエンゼルケアの流れ、また、効果などについて紹介します。

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以前、死後の処置として行われていたケアはエンゼルケアと呼ばれるようになり、家族も一緒に行うことが多くなりました。日本でエンゼルケアが大切にされている理由、また、エンゼルケアの流れや効果などをご紹介します。

エンゼルケアが大切に行われているのはなぜ?

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日本には古くから「湯灌(ゆかん)」と呼ばれる亡くなった人の体を清める儀式があり、湯灌を行うのは衛生上の理由だけでなく、宗教上の理由からといわれています。湯灌は無事に成仏できるように「来世への旅装束」という意味合いが強く、また、死化粧も「その人らしいきれいな姿で送りたい」などの願いが込められているようです。
一方、欧米で一般的に行われているのは体の洗浄から腐敗処理までを含む「エンバーミング」です。近年、日本で行われているエンゼルケアは、日本の昔からの習慣とエンバーミングを組み合わせた形で感染予防とともに死者の尊厳を守り、遺族をケアする目的で行われています。
現在の日本では、ほとんどの患者さんが病院で亡くなるため、遺体に施すエンゼルケアは、看護師などの医療従事者と家族が共同で行い、その内容はエンバーミングと死化粧を融合させたものとなっています。

エンゼルケアはどのような流れで行うの?

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一般的なエンゼルケアの手順を説明しましょう。
まず、注射針の痕など「医療器具抜去後の処置」をし、褥瘡などの「創傷部位の手当て」や胃の内容物などの「排泄物の処理」をしっかりと行います。
次に、「口腔ケア」をした後、口や鼻、肛門などの「腔部の詰め物」をし、「全身の清拭」をしてから服を着せ、容姿を整えるといった流れです。
死後処置としての口腔消毒には、腐敗抑制、口臭除去効果がある。

エンゼルケアは家族の感染予防としても重要

創傷部位の手当ても口や鼻などの詰め物も亡くなった人の体から体液が流出するのを防ぎ、家族の感染を防ぐことが目的の一つです。そのため、排泄物だけでなく、口などからの血液や体液などの排出も重要になります。
また、全身清拭を行うのはご遺体が帰宅した後、家族がご遺体に触れることを考慮して感染予防の目的もあるのです。体に排泄物や血液などが付いているときは0.1%の次亜塩素酸ナトリウム液などを用いて消毒してから清拭をします。
予防的処置という考え方の元にエンゼルケアを適切に行うことで、ご家族の安全、死者の尊厳は守られるのです。

エンゼルケアを家族が一緒に行う意味とは?

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最後に着替えやシャンプー、化粧をさせてもらいました。きれいで安らかになった表情、触れた頬の冷たさ、化粧品の香りが今でも私の五感に残っています。つらいけれど、祖母の死を受け入れられました。
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