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今や当たり前?男性看護師の増加について

今や当たり前?男性看護師の増加について

今では当たり前となった男性看護師の存在ですが、かつては人数も少なく、配属先も精神科など限られた部署がほとんどでした。男性看護師の増加率や、活躍する現場の情報などお伝えします!

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看護婦と言われていた時代から一変

女性が当たり前の職業だった時代

1800年代に活躍し「白衣の天使」とも呼ばれた看護師の祖「フローレンス・ナイチンゲール」によって、看護師が専門職として確立されました。看護の基盤を作ったナイチンゲールの教えは世界各国に広まり、日本にも多大な影響を与えました。


1915年(大正4年)に「看護婦規則」が制定され、日本で初めて「看護婦」との名称が定着し、看護婦=女性の職業となりました。
ナイチンゲールが女性であったことも、女性の職業としての位置づけに影響をもたらしました。

1948年(昭和23年)には「保健婦助産婦看護婦法」が公布され、看護を行う看護人を「看護婦」と称すると規定されました。
「保健婦助産婦看護婦法」は男性の看護人にも適用され、男女問わず「看護婦」との名称になりました。

その後、1968年(昭和43年)のさらなる法改正により、男性の看護人を「看護婦」とは区別し「看護士」と称することが規定されました。

2001年の「保健師助産師看護師法」の改正では、性別の区別はなく男女とも「看護師」との呼称が規定されます。
これには、1999年に「男女雇用機会均等法」が改正されたことも関与しています。

今でも「看護婦さん!」と患者さんから呼ばれることもあるますが、「看護師」の名称は定着してきています。

いつから男性も看護師になるようになった?

フローレンス・ナイチンゲールの活躍により、それ以降は、看護師=女性の職業と広く認識されました。ですが、歴史を紐解いてみると、ナイチンゲールの出現以前は、男性が看護を担っていたことがわかります。

17世紀のヨーロッパでは、キリスト教の修道士たちが奉仕活動の一環として、慈愛精神によって看護を行っていたことが、看護師の仕事の起源とも言われています。
十字軍の負傷兵を受け入れるため、組織化された修道士看護団や騎士団の看護団が活躍していたとの記録が残っていいます。

その後、次第に修道女の人数が修道士を上回り、修道女が行う看護行為が知られていくようになり、やがてナイチンゲールによって看護師の仕事が確立されたのです。

日本では、明治維新後、陸軍において看護兵、衛生兵が戦地で看護を行っていました。
1948年(昭和23年)に「保健婦助産婦看護婦法」が施行された頃は、男性看護師は主に精神科での看護を担っていました。

「看護士」から「看護師」へと、名称が変化していく時代の中で、徐々に男性看護師の活躍の場も広がっています。

現在、男性看護師の割合ってどのくらい?

看護師全体の人数は?

厚生労働省の調べによると、2016年(平成28年)の看護師全体の総就業者数は、155万9,562人となっています。

2006年(平成18年)には126万0,087人だったので、この10年間で、およそ30万人増加している事が分かります。
准看護師は、減少傾向にありますが、保健師や助産師、看護師については、年々増加しています。

そのうち男性看護師が占める割合

看護師全体のうち、男性看護師の割合はどれくらいになるのでしょうか。

男性看護師に助産師はいないので、保健師、看護師、准看護師の総就業者数ということになります。
2016年(平成28年)の時点で107,470人の男性が看護師として働いています。(うち、看護師84,193人、准看護師22,140人、保健師1,137人)

看護師・准看護師・保健師・助産師の総就業者数は、2016年時点で、155万9,562人ですので、男性看護師の割合は約6.9%になります。
看護師のみに限って言えば7.3%になります。

男性看護師って増えているの?減っているの?

男性看護師の就業者数は、2006年から2016年の10年間で、61,831人から107,470人と、約2近く増加しています。
割合で見ると、4.9%から6.9%に増加しています。

保健師・准看護師を除く看護師のみで見てみると、10年前の4.7%から7.3%に増加しています。
保健師・准看護師を含めた人数よりも、看護師のみの増加率の方が多くなっているのが分かります。

まだ、1割にも満たない人数ですが、少しずつ、年々確実に増加しています。

男性看護師が活躍できる病棟って?

整形外科

どの診療科でも、寝たきりで介護度の高い患者さんや認知症患者さんは多いので、看護師の仕事は力仕事です。

その中でも、整形外科は、自力で動けず介助を要する患者さんが多く、それに加えて、術後のせん妄等が出現する場合もあります。
力仕事が多く体力勝負になりやすいので、男性看護師は歓迎されますし、実際に整形外科での配置が多いです。

泌尿器科

女性の患者さんも多いですが、男性の患者さんの方が多い診療科です。

デリケートな部分の疾患なので、女性看護師よりも男性看護師の方がリラックスできるとの声もあります。
少しでも羞恥心の軽減が図れるように、あえて男性看護師を配置する施設もあるようです。

精神科

かつて男性看護師が増える以前から、精神科での男性看護師の配属は圧倒的に多く、実際に今でも多いです。

疾患上、暴れたり、暴力行為や自傷行為などがあるので、それらを止めるためにはどうしても力で押さえつける事が必要になってくるからです。
患者さん自身だけでなく、他の患者さんやスタッフの安全も守らなければいけないので、女性では対応しきれないことも多いのが実情です。

男性看護師のメリットとは

体力がある

男性はなんと言っても、女性よりも体力・腕力があるので、前述したような整形外科や精神科など、力を必要とする現場で活躍できますし、歓迎されます。

他にも、長時間に及ぶ立ち仕事となる手術室や、とにかく目まぐるしい忙しさと緊張感の高い救命救急センターなどでも、活躍している男性看護師は多いです。

継続した勤務ができる

女性は、妊娠・出産があるので、産休はもちろん、妊娠したとなると患者さんの移乗など力仕事への配慮が必要になります。
なにより、放射線に関わる業務ができなくなるので、配置換えや他のスタッフでのフォローは必須になります。

これを機会に退職する看護師も少なくありません。

徐々に、男性も育児休暇を取るようになっていますが、女性と比較すると、まだまだ少ないです。
ですので、男性は継続した勤務ができやすいのもメリットの一つと言えます。

逆に男性看護師のデメリットとは

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