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私が再び小児科を目指した理由『助けられる命を1つでも増やせるように・・・』

私が再び小児科を目指した理由『助けられる命を1つでも増やせるように・・・』

『看護師と患者と涙』66話。元々小児科で勤めていましたが、目の前の現実に耐えることができず小児科を離れてしまいました。しかし、そんな私が再び小児科を目指すことに・・・

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看護師と患者と涙
私はもともと子供が好きで小児科病棟に勤めていましたが、なかには救うことのできない命がある現実にぶつかり小児科で勤務することができなくなりました。私には小児科の抱える現実に耐えることができなかったのです。 style=
町のクリニックに勤め出した頃、精神的にも落ち着いてきて私は結婚し、子供が生まれました。子供はすくすくと育って行きましたが、ある時高い熱が前に勤めていた総合病院に受診に行きました。
「実は、おそらくお子さんは川崎病かと考えられます・・・」「・・・後遺症は残りそうですか?」「今のところなんともありません ですが、しばらく入院治療しましょう」
私は以前見た、川崎病になってしまった子供のことを思い出してしまいました。そのこは自宅でしばらく療養していたがゆえに、冠動脈瘤が大きくなってしまって長い入院期間と炎症がつづいて大変辛い思いをしていました。「あの子は急性心筋梗塞のリスクがすごく高いね」などと言われていたのです。
「この子に何かあったらどうしよう・・・どうしよう・・・」何も考えられなくなっていると看護師さんがきてくれました。「お母さん大丈夫ですか?」「きっと病気を知っているが故にショックを受けられているんですよね・・・」
「前に働いていた病院で川崎病の子供を知っているので、あの道をこの子も辿るのかと思うと・・・どうしたらいいんだろうと思っちゃって」「そうでしたか・・・でもお母さんが早くに診察にきてくれたのでよかったですよ本当に しばらく寝泊り大変だと思いますが、お母さんが倒れたら元も子もないですからね」
それから毎日寝泊りをしていたある日、声をかけてくれた看護師さんがきてくれました。「子供さんが喜ぶと思って持ってきちゃいました もううちは全員子供は大きいからよかったらつかってくださいね」そういって差し出してくれたのは一冊のスケッチブック。
そのスケッチブックには子供の名前が書いてありました。でもこの名前はどこか記憶にあるのです。「もしかして、看護師さんのおこさんここで入院したことがありませんか?3年程前くらいに・・・」「え?」
「そうですようちの子も川崎病になっちゃって大変でした・・・」「でもお母さんの励みになるかわかりませんけど、今はうちの子はとっても元気ですよ!」それを聞いて、あの時の子供のお母さんだったんだと気付きました。
それから治療を受け、どんどん状態はよくなりました。子供が入院したことがきっかけで、私はクリニックを辞めることを決意しました。やっぱり子供を助けたいという思いが再熱し、私は今、総合病院の小児科で働いています。助けられる命を1つでも増やせるように・・・。

【看護師の実話】白血病と闘い続けた高校生のお話。

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