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看護師のお金の悩みをFPが解決!『看護師のためのマネー診察』

看護師のお金の悩みをFPが解決!『看護師のためのマネー診察』

看護師さんは一般の女性に比べると高年収と言われていますが、お金の悩みを抱えている看護師さんは多いです。安定的に収入が入るからこそ、買い物をしすぎていたり、貯金や資産が全くなかったりします。この連載ではお金の専門家であるファイナンシャルプランナーさんがお金に悩みがある看護師さんへアドバイスをするお話です。為になるお話ですので、ぜひご参考にしてください。

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看護師6年目の貯金事情。お金がたまらない理由にリボ払いの罠が。

東京都大田区在住、独身で勤続6年目の正看護師さんのお金の悩みです。
28歳になる彼女には、
社会人になったばかりの頃からクレジットカードのリボ払いで買い物をする習慣がありました。

「リボ払い」がよくない。
というのは、ついリボを選択してしまう人の殆どが認識しています。

それでもやめられないのは、
「リボ払いをするとどれだけ損をすることになるのか」
「リボ払いをするとなぜお金が貯まりにくいのか」を具体的に知らないからです。

リボ払いのような「毎月定額」というお金の支払い方は、
貯蓄や投資でお金を増やすのには最高の方法です。
少額でも毎月の習慣にすることで、簡単に100万円、200万円とためることができます。

リボ払いはこれと全く逆で、
簡単に100万円、200万円の借金を作ることができてしまいます。

28歳の彼女は、今すぐリボ払いをやめることができるでしょうか?

リボ払いは普通預金の15,000倍?!高金利の借金

同じクレジットカードの決済でも、
一括払いとリボ払いは全くの別物です。
違いは利息の有無です。
10万円の品物をクレジットカード一括で支払うと、
請求額は10万円です。

ところが、リボ払いを選択すると利息がかかります。
カード会社にもよりますが、
リボ払いの金利は年15%程度です。
現在普通預金の利息は殆どの銀行が0.001%です。
それと比べると実に15,000倍の利息を払うことになります。

この金利の考え方ですが、
勘違いしている人が多いです。
15%の金利なら、
10万円の買物をリボ払いですると15,000円の利息がつく、
100万円の買物なら15万円の利息がつくと思っていませんか?

あるカード会社のリボ払いのシミュレーションを見てみましょう。

10万円の品物をリボ払いで購入した人の返済額の合計は
128,694円です。
利息は15,000円ではなく、28,694円です。
金利は約15%ですが、
実際には利用額の30%近い利息を払うことになります。

これはリボ払いの返済期間が44カ月(3年8カ月)と長期になるためです。
そして、リボ払いを始めると多くの人がその後もリボ払いを選択するようになります。

仮に10万円のリボ払いを10回すると利用額は100万円です。

利用額が大きくなると返済期間は更に長くなります。
リボ払いの利用額が100万円になると、
返済期間はなんと141カ月(11年9カ月)です。
100万円の利用額に対して返済額の合計は1,541,468円。
1.5倍以上の支払いになります。

1度に100万円分の買物をする機会はなくても、
毎月10万円くらいのカード利用をしている人が、
リボ払いを選択していると10か月後には殆ど同じ状態になります。

光熱費や通信費、保険料などの固定費をカード払いにしている人であれば、
毎月10万円のクレジットカードの利用は多すぎるわけでもありません。

それに同年代の女性と比較して収入が高く、
勤務が不規則で患者さんのために体力も精神力も使う看護師さんですから、
自由なお金は周りの友人より多くて良いのです。
この看護師さんは、
初めはクレジットカードを1枚だけ持っていましたが、
リボ払いの利用額がいっぱいになり、2枚目のカードを作りました。
その後も利用額がいっぱいになると新しいカードを作り、
現在のリボ払いの利用残高は300万円を突破しました。

せっかく収入が高く自由に使えるお金が多いはずなのに、
毎月45,000円がリボ払いの返済でなくなります。
さらに分析すると45,000円の内訳は、
約10,000円が元金、残りの約35,000円は利息の支払いです。
新規のリボ払いをやめない限り、
元金と利息の割合は殆ど変わらず、
この先も自由なお金の多くを利息の支払いに消えることになります。

セールの時期に洋服をまとめて買う人は要注意です。
目安として、
「30%引きで買った物は、リボ払いを選択すると定価以上のお金を払うことになる」
と覚えておきましょう。

安易な気持ちでリボ払いを選択しなくなれば、
リボ払いの利用残高は確実に減っていきます。

毎月35,000円も利息の支払いに消えていることに気づいた彼女は、
まずは、新たなリボ払いをしないことから始めました。

悩める看護師さん必見!リボ払いをやめるための処方箋とは

新たなリボ払いをやめることができれば大きな進歩です!

あとは少しずつ習慣を変えることです。
まずは、毎月どのくらいお金を使っているか把握しましょう。
ファイナンシャルプランナーに、収支を分析してもらうのがおすすめです。

仮に、月10万円くらい自由に使っているお金があるなら、
これから先も毎月10万円、今までと同じように使って構いません。
急に家計を引き締めて、続けられなくなっては意味がありません。

ただしその10万円で買うものは絶対にリボ払いは選択しません。
この看護師さんには、
クレジットカードを携帯することをやめてもらいました。
リボ払いの残高がなくなるまでは、カードで決済するのは固定費の支払いだけ。
クレジットカードの代わりにデビットカードを携帯することにしました。

彼女の貯金残高は現在80万円です。
手取り給与の6か月分以上の貯金があれば、
リボ払いの繰り上げ返済をしたいところですが、
それに満たないため今はしません。
その代わり来年のボーナスから25万円ずつ、
年間50万円の繰り上げ返済をする計画を立てました。

新規のリボ払いをやめ、いくつかルールを決めるだけで、
自由に使えるお金を変えずに
一年後にリボ払いの残高は約240万円になる見込みです。
同じペースで続ければ、更に一年後の残高は160万円、
現在300万円ある残高の約半分になります。

「2年後に半分!」
と具体的な数字を見てやる気になった彼女の1年後、2年後が楽しみです。

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