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悩んでいた私に自信をくれた患者さんの言葉・・・『青井さんと出会えて良かったよ。』

悩んでいた私に自信をくれた患者さんの言葉・・・『青井さんと出会えて良かったよ。』

『看護師と患者と涙』44話。私が新人だった頃のお話です。初めて癌患者さんの担当になったのですが、自信を持てず悩む日々が続いていたある日のことでした・・・

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看護師と患者と涙
私が看護師2年目の時に、担当した患者さんの話です。私は初めて癌患者さんの担当をすることになりました。がんと診断され、治療を開始することになったのですが、60代の後藤さんという方でした。
今まで大病をしたことがなく、入院するのも初めてなのですがとにかく前向きな方で、「治して元気に退院する」といつも仰ってました。
癌と診断されると、大半の方は衝撃を受け、なかなか前向きにはなれないと思います。前向きなことは素晴らしことなのですが、当時の私はまだ経験も浅くて自信がなく、「後藤さんは私が未熟だから本音を言えないのでは・・・?」と思っていました。
さらには「自分ではなく、もっと経験豊富な看護師が担当の方が、この患者さんのためなのでは・・・」と、後藤さんを精神的に支えることができてない自分に悩んでいました。
そんなある日、後藤さんが「癌と診断されてそりゃショックだったけどね」と話し始めたのです。やっと本音を語ってくれるのかな、と後藤さんの話を聞いていました。
「癌と診断されて精神的に辛いこともあったけど、悪いことばかりでもないんだよ」「癌にならなければ、入院することもなかった 入院しなければ、青井さんにも出会えなかったから癌になって青井さんと会えて良かったよ」
後藤さんの言葉が嬉しくて、その言葉に励まされ、それからは、どの患者さんとも自信をもって関われるようになりました。
しかし、懸命の治療もむなしく後藤さんは亡くなられてしまいました。今でも仕事で辛いことがあると、あの時の後藤さんの笑顔と言葉を思いだし励まされます。

イラストレーター紹介

このたび、infyさんとご縁がありまして連載をさせていただくことになりました、イラストライターのpuyoyoと申します。

看護師さんが共感できて、感動できるものを作成できればと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。

アカウント:@puyoyo_net
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