infy [インフィ]

新時代から私を暖かく見守ってくれた患者さん・・・『最後を看取らせていただけたことは今でも忘れられることができません』

新時代から私を暖かく見守ってくれた患者さん・・・『最後を看取らせていただけたことは今でも忘れられることができません』

『泣かないで、お別れまでは笑顔で』。3話。私が新人の頃からお世話になった患者さんのお話です。この患者さんと出会えていなかったら、今の私はいなかったかもしれません・・・

| 1,158views
お気に入り追加 0
泣かないで、お別れまでは笑顔で
当時、新人だった私は仕事を覚えるのに必死で、毎日涙する日々を送っていました。そんな中担当させていただいたある患者さんとのお話です。
秋山さんは肺がんの化学療法で入退院を繰り返している方で、ちょうど自分の父親くらいの年齢でした。
奥様・娘さんとも仲良しで、当時配属された新人5人に「今日の担当は笹川さん(私)かぁよろしくね」「ゆっくりでいいよ急がないで・・・」「前に入院した時よりナースっぽくなってきたね・・・」・・・などと、声をかけて奥様と一緒に私たちを暖かく見守ってくださりました。
初めて親元を離れて生活していた私にはまるで両親のような存在で心の助けになりました。うるっ・・・
しかし、看護師3年目のことでした。懸命の化学療法もだんだんと効果が出なくなり ついに終末期、酸素マスクをつけて命の限り呼吸をする秋山さん
呼吸苦を楽にするために秋山さんとご家族の希望で鎮静剤を投与することになりました。鎮静剤をかけたらもう意識は戻らないだろうと説明を受けながら「もう大丈夫、お薬で楽になろう」「ちゃんっとそばにいるよ安心して眠っていいよ」
鎮静剤を投与して数日後、とうとう臨終の時が迫ってきました・・・だんだんと心電図モニターのアラーム音が大きくなっていきます。「お父さん」「お父さん本当にありがとうっっ・・・・」「お父さんのおかげで幸せだったよ・・・」「パパがんばったねありがとうっ」「お父さんッお父さん」
最後の時まで涙を流し、たくさんたくさんご家族に声をかけられながら、秋山さんは亡くなっていきました・・・秋山さんの人柄と生き方が反映された素敵な臨終だったと思います。
毎日怒られ、何度もくじけそうになりましたが、秋山さんが暖かく見守ってくださって今の私があります。「がんばれよっ!」秋山さんを看取らせていただいた時のことは、今でも忘れることができません。

イラストレーター紹介

初めまして、
漫画家の『みやうち ななみ』と申します◎
大変お忙しいでしょう読者の皆さまがたのちょっとした息抜きになれば…と日々思って漫
画制作しております。
これからなにとぞ よろしくお願い致します!
13 件

関連するまとめ

利用者さんたちの優しさ、温かさに触れて・・・『出産おめでとう!あなたとあなたの赤ちゃんに、これからも楽しいことがたーくさん訪れますように!』

利用者さんたちの優しさ、温かさに触れて・・・『出産おめでとう!あなたとあなたの赤ちゃんに、これからも楽しいことがたーくさん訪れますように!』

| 328views
ICUからの奇跡の回復・・・『生かされてるってこんな感じなんですんね。ありがとうございました・・・!』

ICUからの奇跡の回復・・・『生かされてるってこんな感じなんですんね。ありがとうございました・・・!』

| 554views
患者さんとの信頼関係の構築・・・『患者さんが私に大切なことを気づかせてくれました』

患者さんとの信頼関係の構築・・・『患者さんが私に大切なことを気づかせてくれました』

| 775views
思い掛けない恩師との再会・・・『私、先生のおかげで看護師になれました』

思い掛けない恩師との再会・・・『私、先生のおかげで看護師になれました』

| 1,311views
一緒に病気と戦い、乗り越えて・・・『人生最後に江藤さんに恋ができてよかった』

一緒に病気と戦い、乗り越えて・・・『人生最後に江藤さんに恋ができてよかった』

| 1,039views

このまとめのキーワード