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今年は大流行…!?咳が長引く「マイコプラズマ肺炎」の特徴

今年は大流行…!?咳が長引く「マイコプラズマ肺炎」の特徴

マイコプラズマ肺炎が流行し始めています。症状の出方や治療法などをまとめました。

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マイコプラズマ肺炎…
数年に一度のペースで
大流行を繰り返す感染症。
どうやら今年は過去10年で2番目に
深刻な流行が予想されているようです。

ちなみに過去10年で
いちばん流行したのは2011年。
あの年は来る日も来る日も
検査に来る患者さんが絶えず
外来にいる同期が「もう無理〜」
と嘆いていました。

さあ、そんなマイコプラズマ肺炎の
主な症状をおさらいしましょう!

マイコプラズマ肺炎の主な症状

これがマイコプラズマだ!

これがマイコプラズマだ!

マイコプラズマ・ニューモニアエ
( Mycoplasmapneumoniae )
ウイルスでも細菌でもない病原体。
人工の無細胞培地での増殖が可能で
細胞壁がなく、3層の限界膜を持っている。
マイコプラズマ”肺炎”と言われますが、
肺炎球菌からくる肺炎ではないので
「非定型肺炎」「異型肺炎」と
呼ばれています。
気道で感染した病原体が
肺などの呼吸器系で増殖することで
肺炎を引き起こす感染症です。

マイコプラズマは乳幼児〜高齢者まで
幅広い年代で感染が広がりやすいですが、
飛沫核感染(空気感染)ではなく
接触での感染が多く疑われます。

最初は風邪に似たような症状が出て、
(37〜39度の高熱・空咳)
熱が引いてから徐々に痰の絡んだ咳に
変化していくのが特徴です。
喘息を持っている患者さんだと
ゼーゼー、ヒューヒューなどといった
喘鳴を伴うケースが多いです。

潜伏期間は2〜3週間、
服薬治療によって2週間ほどで
完治しますが稀に重症肺炎を
引き起こすこともあります。

よく風邪や喉の炎症と間違われて
風邪薬を飲んでも効かずに
悪化してしまうことも…。

有効な検査方法はどれ?

リボテスト陽性の図

リボテスト陽性の図

抗原検査キットで
ずいぶん発見が早くなった。
以前はマイコプラズマ抗体を
調べる検査がメインでしたが、
大人の場合は発症から1週間ほど
検査で陽性反応が出ないケースが多く
精度が高いとは言えませんでした。

しかし最近では、マイコプラズマ抗原を
調べる検査キットが開発され
正しい診断を迅速に行うことが
できるようになってきました。

他にはDNA検査や培養検査などが
行われていますが、
検査結果が出るまで1週間ほど
かかったりするものもあり
早期発見という点では
難があると言えるでしょう。

マイコプラズマの効果的な治療法

効く抗生物質と効かない抗生物質

効く抗生物質と効かない抗生物質

ペニシリン系やセフェム系など
「細胞壁を破壊する」タイプの抗生物質は
もともと細胞壁を持たない
マイコプラズマには有効ではありません。
マイコプラズマ肺炎の治療法は
マクロライド系の抗生物質を用います。
基本的には自然治癒で治るので
水分や栄養補給に気をつけるよう
指導していく形になります。

しかし、最近マクロライド系の抗生物質が
効かないものも出てきているので
その場合はテトラサイクリン系や
ニューキノロン系の抗生物質を使用します。

また、抗生物質には副作用のリスクもあり
マクロライド系では嘔気・嘔吐、下痢
などの消化器症状、
テトラサイクリン系では消化器症状や
日光過敏症状、小児の歯の色素沈着などが
副作用としてあげられています。

副作用のリスクは患者さんの持病などによって
変わってきますので、医師は事前にカルテを
チェックして慎重に処方します。

早期発見のコツは「○○○○○」

予防も大事だけど

予防も大事だけど

早期発見も大事!
マイコプラズマ肺炎の流行とともに
皆さんの職場にもその疑いのある
患者さんが出入りすることでしょう。
一般的な会社員よりもほんの少し
感染リスクが高いと言われる看護師。

インフルエンザなどと同じ予防法で
ある程度感染を防ぐことはできますが、
残念ながら完全にブロックすることは
できません。
こうなってしまったら早期に発見して
治療を始めないと職場にも家族にも
迷惑がかかってしまいます。

そこで、風邪とマイコプラズマ肺炎を
見分ける方法をまとめてみました。

・風邪薬を飲んでも症状が治らない
・熱が引いても痰の絡む咳が残っている
・家族や身近な人が発症している
・4年以上マイコプラズマ肺炎にかかっていない

以上の条件が1つ以上当てはまったら
マイコプラズマ肺炎を疑いましょう。
少しでも早く検査を受けることで
迅速な診断と治療が行えます。

早期発見のコツは「疑う気持ち」です。

今年は2011年に次ぐ大流行が予想されています。
例年以上に気をつけて感染を防ぎましょう!
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