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今さら聞けない!【腎瘻カテーテル】の基礎知識

今さら聞けない!【腎瘻カテーテル】の基礎知識

10分でできる学習、泌尿器科編。腎瘻の目的・適応・カテーテルの種類・腎瘻のメリット・デメリットについて書きました。

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腎瘻カテーテルの目的

腎瘻(ネフロストミー)とは、腎盂から腎実質および腹壁を貫通し体外に至る人工的瘻孔のことです。
多くの場合は背部から超音波ガイド下に穿刺して作成しますので、この操作を❝経皮的腎瘻造設術❞と呼びます。

腎瘻は①尿路変更術として造設される場合と、②腎盂内あるいは上部尿管内の内視鏡手術を行うために造設する場合の2通りがあります。
①の目的
何らかの原因による尿管閉鎖で引き起こされる腎機能障害を回避するため

②の目的
術野への内視鏡のアクセス経路確保のため
腎瘻カテーテルとは、腎瘻を開存状態として保持するために留置しておくカテーテルのことを指します。

腎瘻造設術の適応

何らかの原因で尿管通過障害による腎機能障害が現れた場合、まずは膀胱鏡下に尿管ステントの留置が試みられます。
尿管狭窄の程度が高度で、ステントの挿入が不可能な場合には腎瘻造設の適応になります。
尿管通過障害の原因には①尿路自体の異常による内因性閉鎖と、②尿路以外の組織異常の波及による外因性閉鎖の2つがあります。
①には、腎盂尿管移行部狭窄症、尿管ポリープ、尿管癌、尿管結石など
②には、特発性後腹膜線維症、子宮内膜症、悪性腫瘍の後腹膜浸潤(およびリンパ節転移)、骨盤内手術による医原性尿管損傷など

が挙げられます。
上部尿路手術を目的とした腎瘻造設は、経皮的腎砕石術(PNL)、経皮的腎盂尿管移行部切開術などが挙げられます。

腎瘻カテーテルの種類

腎瘻に挿入されるカテーテルには主に3種類があります。
<腎盂バルーンカテーテル>
最も多く使われている腎瘻カテーテルです。
材質はシリコン製のものが多く用いられます。形状はフォリイカテーテルと違い、先端開口型になっており、ガイドワイヤーを通して挿入できるようになっています。
また、先端からバルーンまでの距離が短い、側面に長さを示す目盛り(深度目盛り)がついている、などの特徴があります。
半永久的な尿路変更用いられる場合、太さが12~16Fr.程度のものを使用します。
また、PNL術後では、腎盂内の細かい残石を排出させる目的で、22Fr.前後の太いカテーテルを挿入します。
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