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過敏性肺炎、ダウンジャケットや羽毛布団が原因か?!

過敏性肺炎、ダウンジャケットや羽毛布団が原因か?!

そろそろダウンジャケットが活躍する季節。この時期に増える過敏性肺炎の原因は羽毛だったのかも?!

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鳥関連過敏性肺炎をご存知ですか?

その名の通り、鳥関連過敏性肺炎です。
原因不明の慢性肺炎で苦しんでいる方は多く存在しますが、もしかしたらこの疾患を疑わなければならないかもしれません。
多くの医療機関では、原因不明のため特発性間質性肺炎や特発性肺線維症と診断されているケースが多いようです。その場合、適切な治療を受けられず、線維化を進行させてしまったり予後を悪化させてしまいます。的確な診断と治療によって抗原を回避することが必要です。

過敏性肺炎と、その原因

過敏性肺炎とは、抗原となる物質を繰り返し吸入することにより生じる、アレルギー性肺炎です。急性・慢性がありますが、急性の状態では原因抗原と乖離させることで回復します。しかし、慢性になると病変と症状が継続し、徐々に進行し悪化していきます。

原因とされるもの
①最も多いのはトリコスポロン(真菌)、約70%を占める
②好熱性放線菌:酪農家に発生し「農夫肺」と呼ばれる
③鳥の排泄物:鳥の排泄物(糞、尿、唾液など)などが関係。鳥の飼育や羽毛を取り扱う職業の人に発生する「鳥飼育病」
④その他:サトウキビ肺、養蚕者肺、ナメコ栽培者、小麦粉、塗装工(イソシアネート)など
肺炎は悪化する前に適切な治療を!

肺炎は悪化する前に適切な治療を!

いよいよダウンジャケットが恋しい時期となりました。
鳥抗原が原因で間質性肺炎が起きているにもかかわらず、その原因を突き止められず、そのまま鳥抗原に曝露し続けて線維化が進行。やがて呼吸不全に陥る。国内患者数の統計はないが、「国内外の報告などを踏まえると、2~5万人ほどいる特発性肺線維症患者のうち、半数は慢性過敏性肺炎だと考えられる。鳥関連過敏性肺炎は慢性過敏性肺炎の6割を占めるといわれているため、6000人ほどの潜在患者がいる可能性がある」と東京医科歯科大学健康管理センター長の宮崎泰成氏は話す。

 鳥抗原を回避することで、呼吸機能などが改善するほか、線維化の進行を緩徐にすることができる。そのため、徳田氏は「間質性肺炎患者を診るときは、鳥関連など過敏性肺炎も念頭に置くことが大切。できる限り早期に抗原を回避することで予後が改善する可能性がある」と話している。
原因をしっかり追究し、適切な治療を進められるような知識を持つことが大切ですね。

「鳥は飼っていません」では問診不十分!

鳥関連過敏性肺炎の国際的な診断基準は存在しないといわれています。医師、施設によって診断手法は色々ありますが、鳥関連過敏性肺炎の診断で最も重要となるのが問診です。問診で明日程度アセスメントを行い、その後、胸部X線写真、CTの画像所見、間質性肺炎マーカーのKL-6値などをスクリーニングして総合的に診断をします。

鳥関連過敏性肺炎を疑った場合の問診のポイント
(1)鳥を飼っている
(2)幼少期など、過去に鳥を飼っていたことがある
(3)ベランダなど居住空間の周辺に鳥の群れがいないか
(4)鳥が群れている場所を散歩していないか
(5)自宅周辺に鳥の糞がないか
(6)羽毛布団やダウンジャケットの使用
(7)鳥の剥製がないか

問診でも原因を探ることはできます。これからの季節、「鳥関連過分性肺炎」も念頭に、日々の業務に努めていきましょう。
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